会社が年末調整で税務署や市税事務所に提出するもの

2016年になりました。本年も宜しくお願い致します。

さて、新年と言えば年末調整。
会社員の方ですと年末調整は文字通り年末に行うものですが会社としては年始が本番です。

私は決算については税理士にお願いしているのですが、年末調整は自分でやってます。
現在5期目なので今まで4回はやってきたはずなのですが、毎回「何をいつまでに提出するんだっけ??」ってなります。

インターネットでいつも調べるのですが、「年末調整 提出書類 税務署」などのキーワードで調べると国税庁のこのページなどの凄く詳しいページは出てくるのですが、急いでる時にはちょっとわかりにくいものばかり出てきます。

なので自分用の備忘録として、どこよりもわかりやすく年末調整についてまとめておこうと思い本記事に残しておきます。

なお本記事は提出物とその期限についてのみ扱いますので、その前の(おそらく12月中に済んでいるであろう)従業員に所得税を戻したりする作業は済んでいる前提で話を進めます。

提出物とその提出期限

  • 源泉税の納付(1月20日まで)
  • 源泉徴収票、支払調書、給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表を税務署に提出(1月31日まで)
  • 給与支払報告を市税事務所に提出(1月31日まで)

完全に個人用の備忘録ならこれだけで大丈夫そうですが、一応補足しておきます。

1月20日までに源泉税を納付する

1の源泉税の納付は、年末調整のイベントではなく毎月納めているものです。私は納期の特例の届け出をしているので、給与(役員報酬)の税金については、7月と1月の年2回にまとめて納付してます。

でも、外注費の報酬の源泉税については特例はないので、毎月外注費が発生するなら毎月納めに行かなくてはいけないんですけどね。

1月31日までに給与支払報告書、支払調書、給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表を税務署に提出する

ここからが年末調整ならではのイベントです。
1つずつ見ていきましょう。

給与支払報告書

給与支払報告書
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会社を退職したことがある方ならおなじみの源泉徴収票です。

私は給与計算ではMFクラウド給与を使っているので、上の源泉徴収票と給与支払報告書は自動的に作成できました。後述の報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書は内容が簡単なのでエクセルでも問題なく作れましたが、給与の源泉徴収票は控除など細かい部分が多いので自動でできるとかなり楽です。

ちなみに税務署に提出するのは右上の1枚だけです。右下は本人に渡すもので左の2枚は後述する市税事務所への提出用です。

報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書

これは個人への外注費支払いがある場合のみ作成します。
昨年一年間、外注費の支払いが発生していないなら不要です。

フォーマットはインターネットで「報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書 エクセル」と検索すると無料でいろいろと見つかります。

給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表

給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表

上の画像の書類です。
書く部分は少ないので手書きでも5分あれば書けます。
給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表は、国税庁のホームページでダウンロードできます。

ダウンロードできるのですが毎年(10月頃だったかな?)に税務署から送られてくる書類一式の中にあるはずです。

給与支払報告を管轄の市税事務所に提出

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この左側の2枚です

役員と従業員の給与支払報告書を市税事務所に提出します。
市税事務所はこれをもとに住民税の計算をします。

国税の場合は従業員全員の分を税務署に提出すれば良かったのですが、市税は従業員が住んでいる市区町村に提出しなくてはなりません。
全員同じ市なら楽なのですが、遠方から通勤している従業員がいるならその市税事務所に提出する必要があります。

管轄の市税事務所の提出先はインターネットで「◯◯市 市税事務所 給与支払報告書 送付先」と検索すればわかります。

外注費の支払いについての支払調書は市税事務所に提出する必要はありません。個人へ支払調書を送付したら後は個人の責任で確定申告するなりします。


以上、年末調整で提出する書類とその期限についてでした。

私は、源泉税の納付と各法定調書の提出をすべて同じ日に済ませました。
税務署は歩いて数分のところにあるので、歩いて提出しに行ってその脚でポストに市税事務所宛の郵便物を投函しました。