
マネーフォワードクラウドとfreeeを並べて比較!
ケイリー・オッジ
私はこれまでにマネーフォワードクラウドとfreeeを実際に業務で使用してきました。この2つのクラウド会計ソフトの比較でしたらどこにも負けない内容になっていると自負しております。当サイトが皆様のクラウド会計ソフト選びのお役に立てれば幸いです。
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クラウド会計ソフトを代表する3つのクラウド会計
簡単経理でスマホアプリの操作性も素晴らしいfreee、画面共有や電話でのサポートが手厚い弥生会計オンライン、連携サービスが多く振替伝票の入力もできベテランの経理担当者も納得のマネーフォワードクラウド。
それぞれ特徴があり、単純に「おすすめ1位はこれ!」とは言えないからこそ、じっくり比較検討して自分に合った会計ソフトを見つけていただきたいです。
私はこれまでにマネーフォワードクラウドとfreeeを実際の業務で使ってきましたので、このページではこの2つのクラウド会計ソフトの徹底比較をさせていただきます。
それでは、渾身のマネーフォワードクラウドとfreeeの比較を御覧ください。
マネーフォワードクラウドとfreee(フリー)を左右に並べて徹底比較!
最終更新日:2021/8/9
ケイリー・オッジ
その結果、個人事業主や小規模法人の経理はクラウド型会計ソフトのマネーフォワードクラウドかfreeeの二択という結論に至りました。
という訳で、このページではマネーフォワードクラウドとfreeeの2つの会計ソフトを徹底的に比較して、それぞれの特徴と長所短所を取り上げております。
この2つはどちらも優れたクラウド会計ソフトです。
あなた自身の環境や経理スタイルによって最良の選択は変わると思いますので、当サイトをご覧いただいて検討していただければと思います。
このページではマネーフォワードクラウドとfreeeを左右に並べて同時に比較しております。スマートフォンの場合スペースの都合により左右同時には表示されませんので、ぜひPCでブラウザ幅を広くしてご覧ください。
取引データの自動取り込みと提携数
経理を早く簡単に終わらせるために一番求められている機能が、データの自動取得とその提携数です。私がマネーフォワードクラウドとfreeeを強くおすすめする理由がまさにこれです。この2つのクラウド会計ソフトは他のサービスを介さずにデータを取り込めます。
また、対応しているオンラインバンクやクレジットカード会社も数千以上もあるので、対応しているオンラインバンクやクレジットカードを新たに作る必要もありません。
マネーフォワードの取引データの自動取り込み
マネーフォワードの取引データ自動取り込み提携数
オンラインバンクやクレジットカードの取引のデータは連携させれば自動で取得できます。
対応している金融機関(銀行や信用金庫)は法人用口座が1050行、個人用口座が1076行もあり対応していないオンラインバンクを探すほうが難しいほどです。
また、クレジットカードの取引データの自動取得もできます。対応しているクレジットカードは145社もあります。
その他にもレジシステムやwebサービスとも連携が可能なので店舗の売上のデータなども自動で取り込むことが可能です。
もちろん、マネーフォワードクラウドの他のサービス(クラウド請求書、クラウド給与)とも連携が可能です。
データ取り込みのタイミング
銀行のお金が動いたらすぐにその取引データは取り込めます。クレジットカードはカード会社が取引を把握したらデータが取り込めます。
クレジットカードのデータ取得のタイミングはマネーフォワードは早いです。資金繰りを早く把握したい方に最適です。
freee(フリー)の取引データの自動取り込み
freeeの取引データ自動取り込み提携数
freeeの取引データの自動取り込みは、オンラインバンク、法人用口座が1039行、個人用口座が1067行。
クレジットカードは104社に対応しています。
クラウド型会計ソフトで日本一の連携数で、より経理自動化に近づけます。
freeeもAirレジやユビレジに対応していますので、これらのレジサービスを使用して店舗運営をされている方にもおすすめできます。
もちろんfreeeも請求書や給与のデータも連携します。freeeは連携すら感じないスムーズな連携です。
データ取り込みのタイミング
銀行のお金が動いたらすぐにその取引データは取り込めます。クレジットカードは支払いが確定してからデータが取り込めます。
クレジットカードのデータ取得のタイミングはマネーフォワードに比べて遅いです。経理業務は月に一度まとめてするという方はfreeeでもいいです。
日々資金繰り表を作成するほどキャッシュフローを気にするなら本来の経理の仕分けをする必要があります。
毎月月末に一度まとめて手動で入力してます。
“まとめて”と言っても1ヶ月分の取引を1個ずつ全て入力するわけではなく、1行にまとめて入力してます。
自動登録や一括登録などの様々な仕訳方法
マネーフォワードクラウドとfreee(フリー)の仕訳を比較していきます。
取り込んだデータを仕訳する作業も会計ソフトで行う日々の業務に関わる機能です。日々の経理業務といったら取引の仕訳ですので、データの自動取り込みと並びこれらの機能も大事な部分です。
クラウド型に限らず会計ソフトを使ったことがある方はおわかりいただけると思いますが、会計ソフトを使った経理業務のほとんどは仕訳作業です。
手書きで帳簿を付けるなら仕訳のあとにも総勘定元帳や各種台帳に転記する必要がありますが、会計ソフトはそのあたりを自動でやってくれます。
日々の経理業務では自動で取り込んだ取引を仕訳します。クラウド会計ソフトでは、経理という業務の性質上、どのソフトでもだいたい同じような事ができるように作られています。
それでも、仕訳方法は各社特徴があり会計ソフトの個性にも繋がっています。
マネーフォワードの仕訳
マネーフォワードクラウドの仕訳の最大の特徴は一括登録です。詳しくは後述しますが数十個の異なった取引を一括で仕訳登録したいならマネーフォワードクラウドがおすすめです。
勘定科目と摘要の自動提案
勘定科目は自動で提案をしてくれます。
マネーフォワードクラウドのデータベースに無い取引は自分で勘定科目や摘要を入力することになりますが、1度設定すれば次回以降は勘定科目と摘要が自動で割り振られます。
例えば、上記の場合、もともと提案された摘要は「地方税」ですが、後で見た時に何の地方税なのかわかりやすいように摘要を「地方税 受取利息の税金」としました。
こうすると次回から摘要は「地方税 受取利息の税金」になります。
一括登録
マネーフォワードクラウドは仕訳登録を一度に最大で50個までできます。
私がマネーフォワードクラウド会計を使っていて最も便利だと思った機能です。freee(フリー)にはありません。
日々の経理業務で50個も一度に仕訳登録をすることは、まずありませんが、月に一度しか経理業務をしなかったりする場合はそのようなことになるかもしれません。
クラウド型なので登録ボタンを押してからレスポンスがあるまで時間がかかります。
時間がかかると言っても1回あたりは1秒程度かそれ以下ですが、何回も続けるのは多少煩雑なので、一括登録があるとストレスフリーです。
自動で割り振られた勘定科目が合っているか1件ずつ確認するので、必ずしも一括登録が必要というわけではありませんが、無いよりあった方がストレスフリーです。
使っているうちに勘定科目の自動提案の精度が上がってきますので、私の場合はとりあえず50件全てにチェックを入れて、修正の必要がある仕訳を見つけたらチェックを外します。そして、一括登録のボタンを押して登録します。数十件一括で登録すると1つだけ登録する場合と比べてレスポンスは遅いですが数十倍遅いわけではありません。長くても5秒程です。
マネーフォワードの青色会計で知っておくべき機能は一括登録機能。これで手間が相当変わる。というのに https://t.co/Gt1LDkireH 比較記事見てて気づく。因みに大手法人は2020年より電子申告が必須に https://t.co/wE4LO9Pwnc クラウド会計の分野に追い風になるかな #会計 #仕訳 #青色申告 #freee #MF
— 創CEO:IT📈+起業系毎日投稿-AWSやVPS等インフラ/マーケ(SEO等)/プログラミング話題 (@hikarine3) May 22, 2018
ツイッターではこのような意見も見受けられました。
手動簡単入力
このように行った取引についての情報を入力して簡単に手入力で仕訳をする機能です。
振替伝票入力
従来の経理の方式での入力です。
借方 消耗品費 ◯◯円 / 貸方 普通預金 ◯◯円
といったように振替伝票を打って入力する方法です。
月に何度か手入力するような取引が発生しますが、私は前述の簡単入力は使ってません。
理由は簿記3級のテキストで経理の勉強をしたので、複式簿記の入力の方が直感的に理解できるからです。
また、会計事務所や税理士先生に仕訳について質問すると、メールでこの形式で回答があります。
ネットで仕訳を調べても借方貸方で説明されています。国税庁の仕訳の説明もこの形式です。
freee(フリー)の仕訳
freeeの仕訳の最大の特徴は自動登録です。詳しくは後述しますが、これは使い方によっては完全自動経理も可能です。経理に割く時間を少しでも減らしたい方はfreeeがおすすめです。
勘定科目と摘要の自動提案
freeeもこのように勘定科目の自動提案はしてくれるので、内容に間違いがないか確認したら「登録」ボタンを押すだけで仕訳ができます。
一括登録
freeeはプロフェッショナルプラン以上で一括登録ができますが、プロフェッショナルプランは月額47,760円の大規模法人向けの特別プランです。
通常のプランでは鍵マークが付いていてこの機能を使うことはできません。
マネーフォワードのような一括登録はできませんが、同じ勘定科目の取引だったらまとめて登録はできます。また、一括で”無視”もできますので対象外の取引が多い時は楽です。
自動登録
これはfreee独自の機能です。マネーフォワードクラウドにはありません。
例えば、スイカのチャージを行うと上記のように旅費交通費という勘定科目が自動で付きます。ここまではマネーフォワードクラウドにもある機能です。
freeeの自動登録というのは、今後同じ取引が発生した時に自動で登録までしてくれる機能です。
「スイカチャージは旅費交通費」とfreeeに学習させれば(自動化をチェックすれば)次からは自動で登録されるようになります。
これはAmazonなど消耗品や新聞図書などいろいろなものを扱っているところで機能させるのは難しいですが、スイカチャージや水道光熱費などのいつも同じ取引内容の仕訳は自動でできるようになります。
使い方次第では完全に自動で経理業務ができてしまうとても便利な機能です。

取引登録(簡単入力)
手動での仕訳登録です。入力を進めていくと同時に画面下部に仕訳が表示されるので従来の経理に慣れている方にも優しいです。
お金が増えたのか減ったのかを起点にして何に使ったのかを選択して仕訳していきます。いきなり勘定科目を選ばされることもないので経理が苦手な人にも優しい方法です。
振替伝票入力
freeeでも振替伝票入力ができます。
ただし、振替伝票は普段使う”取引”ではなく、”確定申告や決算”の中にあるのでわかりにくかったです。freeeのスタンスとしては、できるだけシンプルにというを押し出したいがための配置なのでしょう。
マネーフォワードクラウドは通常の仕訳の中に振替伝票入力があります。借方貸方など直感的にわかる経理経験者でしたら手動入力はすべて振替伝票でやりたいと思うので、経理経験者はマネーフォワードが使いやすいかと思います。
一方、freeeでは借方や貸方という言葉がほとんどでてきません。インターネットで仕訳のことを調べても必ずと言っていいほど、借方貸方の方法で説明されていたりと、従来の経理に慣れている人にとっては不便に感じる部分でもあります。
freeeにも振替伝票入力はあるのですが普段使うであろう「取引」に配置せず決算の項目に配置されています。経理に慣れている私的には取引の中に置いておけばいいのにと思っております。
しかし、freeeはあえてそれをやらないのは、経理知識がなくても、簡単に完全な自動経理ができる会計ソフトを目指しているからではないでしょうか。
機能の配置ひとつからそれぞれのクラウド会計ソフトの方向性が伺えます。

マネーフォワードクラウドの振替伝票の位置

freeeの振替伝票の位置
ユーザーサポートの方法と内容
サポートに聞けるのはマネーフォワード、freeeともに主に使い方についてのみです。「この仕訳で合っているか?」や「この収益は売上か雑収入か?」などの経理処理や税務の相談はできません。経理の方法は会社によって違いますし税務相談は税理士以外がすると税理士法違反になるのでしょうがないです。
私は5年以上クラウド会計ソフトを使ってきましたがサポートに質問したのは6回ほどしかありません。両者ともそれくらい全体的にわかりやすく作られています。
マネーフォワードクラウドのサポート
電話サポート
個人事業主用のパーソナルプラスのみ電話サポートが受けられます。法人用は電話サポートがありません。
メール・チャットサポート
私は操作がわからない時はチャットで質問をします。
チャット画面は営業時間中(平日 10:30〜17:00)は常にマネーフォワードクラウドの画面の右下にあります。
チャット画面に質問を入れるとだいたい10分以内には返事が返ってきます。
freee(フリー)のサポート
電話サポート
個人ではプレミアムプラン、法人ではベーシック以上のプランで電話サポートが受けられます。
freeeの電話サポートは予約制です。通話料がかからないのが嬉しいです。
メール・チャットサポート
マネーフォワードクラウドと同様にプランによって違いがあります。
私はベーシックプランなので、画面右下には「電話サポート」と「AIアシスタンス」のタブが表示されています。
AIアシスタンスのタブを開くと一番下に「freeeサポートデスク担当者に相談する」というボタンがあります。そこをクリックすると質問を入力する画面になります。
質問を入力して「チャットを開始する」をクリックするとAIではなく担当者に繋がります。
チャットの受付時間は平日10:00〜12:00、13:00〜18:00です。昼休みはありますが18時まで対応しています。freeeのサポートチャットも画面の右下に営業時間中はいつもあります。
このページでは私が自信をもっておすすめできるマネーフォワードクラウドとfreee(フリー)、2つの会計ソフトだけを比較するのがコンセプトであり、弥生会計オンラインを取り上げるのはページの趣旨に反するのですが、弥生会計オンラインのサポートはそれほど充実しています。
ソフトの操作についての質問はもちろんのこと、経理や確定申告の相談も電話とメールでできます。
さらに画面共有サポートというものがあり、自分の画面をオンライン上でサポートセンターと共有して操作を教えてもらうこともできます。
パソコンの操作や経理業務に不安があるようでしたら、弥生会計オンライン(個人事業主は、やよいの青色申告オンライン)を検討してみるのも良いかもしれません。
ちなみにやよいの青色申告オンラインでサポートを受けられるのはベーシックプランのみです。セルフプランはメールサポートもありません。
スマホやアプリのモバイル対応状況
以前はスマホアプリでの仕訳はfreeeしかできなかったが、現在はマネーフォワードクラウドもスマホアプリで経理ができるようになっています。
出遅れたがマネーフォワードもスマホ経理が可能に
以前、マネーフォワードクラウドのアプリは、口座残高や資金繰り表が見られるだけのものだったが、現在は経理作業ができるものになっています。
自動で取り込んだデータをスマホで仕訳ができます。
ただ、まだ使い勝手がいいとは言い切れないです。
freeeは自動仕訳の機能も相まって、右にフリック左で対象外など親指1本で経理がサクサクできるのに対して、マネーフォワードクラウドはスマホでも何度かタップしない仕訳は完了しません。
また、レシートの読み取りは「マネーフォワード経費」のアプリが必要です。
freeeのモバイルアプリはやっぱり素晴らしい
freeeの専用アプリの操作性は素晴らしいです。
例えばクレジットカードの取引データを取得したらこのように仕訳が提案されます。この場合、Suicaのチャージなので勘定科目は自動的に旅費交通費になりました。
freeeのデータベースに無い取引の場合は自分で勘定科目を設定することになりますが、このように実際に支払いをしたシーンで選択できるので「借方、貸方、勘定科目!」などと言った経理を意識することなく仕訳ができます。
また、一度選択した勘定科目は次回以降自動的に付くので仕訳作業は楽になっていきます。
私用で使ったものは「プライベート」をタップすれば自動でそれに応じて仕訳されます。法人の場合は「役員貸付」として仕訳されます。(個人だと「事業主貸」ですかね?)
このように、freeeの公式アプリはタッチパネルならではの簡単な操作で経理業務ができます。少なくとも仕訳作業についてはパソコンで作業するより快適にできます。
freee(フリー)はアプリでも多くの機能が使えるのでどこでも経理業務ができます。パソコンからアクセスするのは年に数回でよさそうです。
各プランの利用料金
マネーフォワードクラウド、freee(フリー)の両方とも月払いと年払いが選べるものがあります。会計ソフトはずっと使うものなので、本格的に使う場合、お得な年払いを選択するのがおすすめです。
試しに使う場合にも両社とも無料で使えます。無料プランで機能や操作性を確認して自分の用途に合った方を年払いで使うといった流れで良いと思います。
マネーフォワードクラウドやfreeeに限らず「無料で使える」と謳っているWEBサービスは多いですが、実際問題無料ではあまり使いものになりません。あくまでお試し期間のつもりで、会計ソフトを使うにはお金がかかるという認識でいましょう。
なお、下記料金は税込表記をしております。
マネーフォワードクラウドのプランと利用料金
個人事業主用
個人事業主用のマネーフォワードクラウド確定申告にはパーソナルミニとパーソナルとパーソナルプラスの3つのプランがあります。
プラン | 月払い | 年払い (月額換算) |
---|---|---|
パーソナルミニ | 1,078円 | 10,560円 (880円) |
パーソナル | 1,408円 | 12,936円 (1,078円) |
パーソナルプラス | – | 39,336円 (3,278円) |
法人会計用
法人用のマネーフォワードクラウド会計にはスモールビジネスとビジネスの2つのプランがあります。
プラン | 月払い | 年払い (月額換算) |
---|---|---|
スモールビジネス | 4,378円 | 39,336円 (3,278円) |
ビジネス | 6,578円 | 65,736円 (5,478円) |
freee(フリー)のプランと利用料金
個人事業主用
個人事業主用のfreeeにはスターターとスタンダードとプレミアムの3つのプランがあります。
プラン | 月払い | 年払い (月額換算) |
---|---|---|
スターター | 1,298円 | 12,936円 (1,078円) |
スタンダード | 2,618円 | 26,136円 (2,178円) |
プレミアム | – | 43,780円 (3,648円) |
法人会計用
法人用のfreeeにはミニマムとベーシックの2つのプランがあります。
プラン | 月払い | 年払い (月額換算) |
---|---|---|
ミニマム | 2,618円 | 26,136円 (2,178円) |
ベーシック | 5,258円 | 52,536円 (4,378円) |
プロフェッショナル | 52,536円 | 525,360円 (43,780円) |
請求書の発行と管理
マネーフォワードクラウドとfreee(フリー)の両社とも、請求書を作成すると売掛金と売上高が自動的に仕訳されます。
請求書だけではなく見積書や納品書も作成できるといったように請求書発行&管理ソフトは両者とも同等の機能のものが用意されています。
両者とも作成した書類をPDF形式でダウンロードでき、管理ソフトからそのままPDFを添付して取引先にメールを送ることも可能です。
また、両者とも紙の請求書の郵送代行サービスも提供しています。
マネーフォワードクラウドの請求書発行と管理
以前、マネーフォワードクラウド請求書はクラウド会計とは別に利用料金が必要でしたが、現在はクラウド会計の料金に含まれています。
マネーフォワードクラウド請求書は会計ソフトとは別のサービスですが、請求書を作成発行すれば自動的に会計ソフトに売上計上のデータが届きますので、実質的に同じソフト内のイメージで問題ありません。
請求書郵送代行の料金は1通170円〜190円
プランによって変わります。
freee(フリー)の請求書発行と管理
freeeはマネーフォワードクラウドとは異なり、請求書発行に関してはfreee内の請求書発行機能を使います。
freeeはマネーフォワードクラウドと違って、会計ソフト内に請求書管理の機能が組み込まれています。freeeも請求書を作成発行したら自動的に仕訳データに変換されます。
freeeの請求書郵送代行の料金は1通150円
マネーフォワードクラウドよりも安いです。
取引先に請求書を送っても入金されるのは1ヶ月後だったりしますよね。資金繰りの都合でどうしても早く現金が必要な時に取引先に「今回、早くご入金いただけませんかね?」とは頼みにくいものです。
頼めたとしても取引先に「資金繰りヤバくて今後仕事大丈夫かな…」と不要な心配をさせてしまいます。
そんな時に頼りになるのがGMOインターネットグループのGMOクリエイターズネットワークが2018年10月から開始したファクタリングサービスのFREENANCE(フリーナンス)です。
フリーナンスは請求書を買い取って現金を前倒しで回収できるサービスです。
請求書の買取以外でも「あんしん補償」という”あいおいニッセイ同和損保”の保険に無料で入れるので、業務上の事故に備えることもできます。
フリーナンスはファクタリングだけではなく、失業保険の様なものが無料で付いてくるという、フリーランスで働く上で安心な総合的なお金まわり支援サービスです。詳細につきましては公式サイトでご覧ください。
給与計算と年末調整
給与計算はマネーフォワードクラウドとfreee(フリー)の両社とも専用の給与計算サービスを使用します。
マネーフォワードクラウドの給与計算
マネーフォワードクラウド確定申告・会計に含まれるクラウド給与で給与計算を行います。
5名まで無料で6名以上は1名あたり月額330円かかります。
給与計算ソフトもクラウド会計の利用料金に含まれるので従業員が数名いて給与計算ソフトも使う場合はマネーフォワードクラウドがお得です。
freee(フリー)の給与計算
人事労務freee(フリー) という会計freeeとは別のサービスで給与計算を行います。
年額26,136円〜で従業員3名まで利用できます。4名以上は1名あたり月額330円かかります。
ひとりに1アカウント作って従業員ひとりひとりの源泉税などを計算するためです。
(会計ソフトは会計ソフトを使う人数分アカウントがあれば問題ありません。)
ただし、会計ソフトを使うなら必ず給与計算ソフトを使わなくてはならないわけではありません。
つまり、給与計算ソフトは必須ではありません。
給与計算はエクセルなどで台帳もしっかり管理しているのなら、会計ソフトにまとめて手入力しても大丈夫です。
例えば従業員20名に給料を振り込んだ場合は、
給与 5,800,000円 / 普通預金 5,000,000円
- - - - - - / 預り金 800,000円
(※数字はデタラメです)
このように1つにまとめたりと。
たしかに給与計算ソフトは、毎年変わっていく源泉税の計算や年末調整関係ではとても便利ですが、立ち上げたばかりの小規模な会社にとっては、最初から人数分対応すると費用的に負担が大きいのではないでしょうか。
比較一覧表
この表は左右に動かせます。スマートフォンなどでご覧の方は右から左にスワイプして端までご覧ください。
サービス名称 | マネーフォワードクラウド確定申告 | マネーフォワードクラウド会計 | freee(フリー) | |
---|---|---|---|---|
用途 | 個人事業主用 | 法人会計用 | 個人事業主用 | 法人会計用 |
取引データの自動読込 | ||||
銀行・信用金庫 | 法人用:1050行 個人用:1076行 | 法人用:1039行 個人用:1067行 | ||
クレジットカード | 145社 | 104社 | ||
その他・webサービス等 | 177社 | 29社 | ||
仕訳 | ||||
一括登録 | 50個 | 無し(一括対象外や相手勘定が同じ取引の一括登録は可能) | ||
自動提案 | 対応 | |||
自動登録 | 無し | 対応 | ||
簡単手入力 | 対応 | |||
振替伝票入力 | 対応 | |||
レシート読み取り | クラウド経費のアプリで可能 | freeeのアプリで可能 | ||
料金 | ||||
無料でできること | 1ヶ月無料 | 30日間無料 | 30日間無料(制限付き) | |
プラン・料金
(税抜) |
パーソナルミニ: 月払い1,078円 年払い10,560円 パーソナル: パーソナルプラス: |
スモールビジネス: 月払い4,378円 年払い39,336円 ビジネス: |
スターター: 月払い1,298円 年払い12,936円 スタンダード: プレミアム: |
ミニマム: 月払い2,618円 年払い26,136円 ベーシック: プロフェッショナル: |
アカウント増設 | 3名までは基本料金内 (ビジネスプランは無制限) |
3名までは基本料金内 (4名以降は有料) |
||
モバイル | ||||
ブラウザ対応 | PC画面をスマートフォンで使うことは可能 タブレットなら快適に使える | |||
アプリ対応 | データ自動取り込みや仕訳作業も対応 レシート読み込みは別アプリ |
データ自動取り込みや仕訳作業も対応 レシート読み込みも可能 |
||
その他 | ||||
データのインポート | 弥生会計 会計王 勘定奉行 やるぞ!青色申告 freee JDL(IBEX 会計) JDL(IBEX 出納帳) PCA 財務応援 ミロク A-SaaS CASH RADAR |
弥生会計 CSVファイル |
||
データのエクスポート | 弥生会計 勘定奉行 JDL(IBEX 会計) PCA 財務応援 ミロク TKC CSVファイル PDFファイル MF形式 |
弥生会計 財務応援R4 財務応援 JDL ミロク TKC CSVファイル PDFファイル |
||
請求書の発行 | マネーフォワードクラウド請求書で発行管理 請求書の郵送代行あり(別途送料) |
freee内で発行管理 請求書の郵送代行あり(別途送料) |
||
給与計算 | マネーフォワードクラウド給与で5名まで無料 (6名以上は1名あたり300円/月) |
人事労務freeeを使用(別途料金) | ||
サポート | メール チャット 電話(パーソナルプラスのみ) |
メール チャット |
メール チャット 電話(プレミアム、ベーシック、プロフェッショナルのみ) |
|
インストール | 不要 | |||
アップデート | 無料 | |||
対応OS | windows mac iOSなどバージョン不問 | |||
セキュリティ | 256bit SSL |
【まとめ】こんな人にはこっちがおすすめ
最初に申し上げたとおりクラウド型会計ソフトはマネーフォワードクラウドかfreee(フリー)の二択だと考えております。あなたの用途に合った方を選べばまず間違いはありません。
それでは、最後にマネーフォワードクラウドとfree(フリー)とで、どちらを選べば良いか、それぞれの会計ソフトの特徴を比較してみます。
こんな方にはマネーフォワードクラウドがオススメ
- 経理業務はたまにしかしないので仕訳は一括で登録したい
- 振替伝票など手入力する機会が多い
- 経理専門の人員がいる
- 給与計算ソフトもお得に使いたい
- 経理作業が好きな人
こんな方にはfreee(フリー)がオススメ
- 経理がわからない
- スマートフォンアプリでサクサク経理作業をしたい
- 完全自動経理を目指したい
- 法人用の会計ソフトだけをできるだけ安く使いたい
- 経理作業なんてやりたくない人
マネーフォワードクラウドとfreee(フリー)の比較については以上です。
クラウド会計ソフトは、これら2つの内どちらかを選べば間違いはありません。
取引データの自動取得とボタンを押すだけの仕訳は、外部に丸投げするよりも経理作業が劇的に楽になります。
経理業務は徹底的に楽をして、あなたの力は本業で存分に活かしましょう。
最新情報や詳細はそれぞれの公式サイトでご確認ください。
以上、長くなりましたがここまでご覧いただきありがとうございました。
ぜひ無料アカウントを作成してあなたの経理のスタイル、会計ソフトの操作性、銀行口座やクレジットカードが対応しているか等々確認してみてください。
両方使ってみて自分に合っているクラウド会計ソフトを見つけましょう。