freeeのスペック一覧と使ってわかった特徴と改善希望点

会計freee

2大クラウド会計ソフトを徹底比較!
現在ご覧のページは数年前に書いたものなので、内容が古いものとなっております。

2大クラウド会計ソフトのマネーフォワードクラウドとfreee(フリー)の各サービスの詳細や2つの比較につきましては、下記【クラウド会計のマネーフォワードとfreeeを並べて同時に比較】をご覧ください。

しばらく更新作業ができていなかったのですが、2021年夏に内容を更新しました。
この2つの会計ソフトのどちらを検討されている方にはピッタリの内容となっております。

クラウド会計のマネーフォワードとfreeeを並べて同時に比較

↑のリンクからご覧ください。

freeeの公式サイトへ
freee公式サイトはこちら

サービス名 freee(フリー)
月額料金 個人:1,180円〜, 法人:2,380円〜
対応OS Windows, mac, iOS, Android

freeeのここが凄い!

  • 経理がわからなくても使える
  • 専用アプリでスマホでも経理作業ができる
  • 専用アプリでレシートを読み取って仕訳ができる
  • 完全自動経理も実現可能

元Googleの方が作ったクラウド会計ソフトとして有名なfreee(フリー)。クラウド会計ソフトの草分け的存在でクラウド会計ソフトではダントツのシェアナンバーワンでもあります。

会計ソフトは全般的に経理の知識がなくても経理業務が簡単にできますが、中でもfreeeは一番楽で簡単です。

従来の経理に慣れ親しんだ方にとってfreeeの経理は斬新に見えるはずです。「経理ってこれでいいのか!?」と。

クラウド会計ソフトは経理という業務の性質上、どれも結果的には同じことができます。それでも各社、操作性や銀行やクレジットカードとの連携など違いがあり、それが使いやすさや簡単さに繋がっています。

freeeはこんなクラウド会計ソフト

ケイリー・オッジ

私が実際の業務でfreeeを使ってみて感じたfreeeならではの特徴を紹介します。

スマホアプリでも快適に経理業務ができる

日々の経理作業でやることと言えば仕訳作業です。

クラウド会計ソフトは銀行やクレジットカードの取引データを自動で取得して取引内容を自動で仕訳します。
そして、あなたはクラウド会計ソフトが提案した仕訳を確認して、登録か無視のボタンをクリックします。

つまり、ほとんどボタンを押すだけの作業です。

このような作業はわざわざパソコンでやる必要はないと私は思ってます。

パソコンを使う時は生産性の高い仕事に集中して、仕訳登録は移動中やソファーで寝転がってる時、または移動中の電車内でスマホでやればいいと思っています。

スマホでも快適に使えるのがfreeeです。マネーフォワードクラウドもタブレットやスマホのブラウザで使えることは確かなのですが、freeeの専用アプリはタブレットやスマホに最適化されている素晴らしいものです。

勘定科目は自動で提案されるので、それでよければ登録を押すだけで仕訳が完了です。

レシート読み込みはスマホならでは

また、freeeのアプリではレシートをカメラで読み込んで仕訳もできます。

マネーフォワードでもクラウド経費精算のアプリを使えばレシートの仕訳データを作ることはできますが、freeeだとワンストップでできちゃいます。

freeeのアプリでレシートを読み取りして仕訳

試しにアプリで読み取りしてみたのですが精度も良さそうです。現金払いが多い方にはおすすめです。

自動仕訳登録ができる

今のところfreeeだけにしかない機能です。

マネーフォワードクラウドでも弥生会計オンラインでも、仕訳の勘定科目の自動提案までは自動でやってくれますが、freeeは「登録」まで自動でしてくれます。

一定のパターンに沿って実行されるものですが、毎回決まった取引が多い場合はとても役に立つ機能です。

freeeの自動登録

例えば、銀行で「利息10円」という入金があった場合、勘定科目は確実に受取利息になります。これは自動的に処理してもらって問題ないので自動登録設定をしました。

今後同様の取引についてfreee上では私が目にすること無く処理されていきます。freeeを使い込んでしっかり学習させれば完全自動経理も夢ではありません。

追記:2019/5/25

freeeの仕訳の自動登録について詳しく書きました。
経理自動化計画freeeの仕訳の自動登録が便利すぎる!経理が不要になる使い方

UI(画面のデザイン)がかっこいい

これは機能の話ではありませんが、デザインというのはあらゆる面で大切なことです。UIがかっこいいだけでクリエイティブな気分も高まります。

操作がシンプル

これはメリットでもデメリットでもあるのですが、freeeはいろんな意味で従来の経理とは違う点が多いです。

これがfreeeの会計スタイルなので、ある意味メリットなのかもしれませんが、伝票を修正する必要があったり、手入力で記帳したい場合などわかりにくいです。

freeeのシンプルな仕訳登録

freeeの手入力の仕訳画面には貸方 借方なんて文字はありません。
代わりに収入・支出を選ぶボタンがあります。

法人の決算にも個人事業主の青色申告にも対応しているので、全くそれらができないわけではないのですが、経理経験者など「貸方、借方」とか直感で分かる人には焦れったい仕様です。

でも安心してください。従来の経理の方法、例えば振替伝票入力もしっかりできます。経理が苦手な人の目に付かないところに置いてあるイメージです。

freeeの振替伝票はここにある

freeeの振替伝票は取引メニューではなく決算メニューにあります。

補助科目ではなく品目で管理する

私はできる限り世間一般で使われる勘定科目を使いますが、勘定科目というのは特に税法などの法律で決められているものではなく、自由に付けてもいいようです。

私はホームページ制作業をやっていて、いつもしっくりこない勘定科目があります。それは通信費です。

電話代やプロバイダ料金が通信費なのはよくわかりますが、ドメイン代やサーバー利用料も通信費というのは少し違う気がしてしまいます。

そこで私は、通信費にドメイン代とサーバー利用料という品目をつけることにしました。このようにすれば世間一般の勘定科目で仕訳をするのと同時に、自分がサーバーやドメインにどれだけ投資したのかが後で見分けやすくなります。

一般的には勘定科目の子は補助科目だと思っていたので、「freeeでは細かい管理はできないのか」と思っていたのですが、そんなことはありませんでした。

freeeの改善希望点

私が思うfreeeの唯一の改善希望点は一括仕訳登録ができないことです。

freeeを使っているのなら、日々の仕訳登録はスマホでやればいいと思っていますが、一括登録したい場面もあります。1ヶ月に1度しかログインしなかったりする場合、人によってはたくさん仕訳登録しなくてはいけません。

そんな時はマネーフォワードクラウドのように複数の取引を一括で登録できる機能があると嬉しいです。

あと、会計ソフトを初めて使う場合、それが期中だとしたら一括登録できる方が断然いいですね。期の初めから使うならそれほど登録しなくてはいけない取引はありませんが期中からだと多いです。

実のところfreeeでも一括登録ができるのですが、プロフェッショナルプランだけなのです。プロフェッショナルプランは月額47,760円の大規模法人向けのサービスです。

freeeのプロフェッショナルプランでは一括登録が可能

プロフェッショナルプランは会計ソフトではなく、ERPなので私のような小規模法人には必要のないシステムなのです。

ケイリー・オッジ

freeeさん!一括登録はどのプランでも使えるようにしてください!

freeeのスペック一覧表

サービス名称 freee(フリー)
プラン 個人事業主プラン 法人プラン
取引データの自動読込
銀行・信用金庫 個人法人計:3336行
クレジットカード 136社
その他・webサービス等 49社
仕訳
一括登録 無し(一括対象外や相手勘定が同じ取引の一括登録は可能)
自動提案 対応
自動登録 対応
簡単手入力 対応
振替伝票入力 対応
レシート読み取り アプリで対応
料金
無料でできること 30日間無料 30日間無料(制限付き)
プラン・料金

(税抜)

スターター:
月払い980円

スタンダード:
月払い1,980円

プレミアム:
月払いプラン無し
年払い39,800円

ミニマム:
月払い2,380円
年払い23,760円

ベーシック:
月払い4,780円
年払い47,760円

プロフェッショナル:
月払い47,760円
年払い477,760円

アカウント増設 3名までは基本料金内
(4名以降は1ユーザー300円/月)
モバイル
ブラウザ対応 PC画面をスマートフォンで使うことは可能。タブレットなら快適に使える
アプリ対応 仕訳登録などの経理業務にも対応
その他
データのインポート 弥生会計
CSVファイル
データのエクスポート 弥生会計
財務応援R4
財務応援
JDL
ミロク
TKC
CSVファイル
PDFファイル
請求書の発行 freee内で発行管理
請求書の郵送代行あり(別途送料)
給与計算 人事労務freeeを使用(別途料金)
サポート メール
チャット
電話(プレミアム、ベーシック、プロフェッショナルのみ)
インストール 不要
アップデート 無料
対応OS Windows, mac, iOS, Android
セキュリティ 256bit SSL

freeeの特徴 シンプル、簡単、スマホでも経理

経理経験者の私が初めてfreeeを触った時に感じた物足りなさは、経理業務を効率化するためにあえて省いたものなのだと使っていくうちにわかってきました。これがfreeeの考える新しい経理のスタイルなのでしょう。

青色申告事業者にも法人の会計にも対応していて、仕訳の自動登録で完全自動経理を目指せて、専用アプリの出来も素晴らしいので、経理業務はできる限り楽に、簡単に済ませて、その時間をクリエイティブな仕事に使いたい方にはおすすめです。

freeeはこんな人におすすめ
  • 経理がわからない
  • スマートフォンアプリでサクサク経理作業をしたい
  • 完全自動経理を目指したい
  • 会計ソフトだけをできるだけ安く使いたい
  • 経理なんてやらずに本業に100%注力したい

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