freeeとマネーフォワードクラウドの会計帳簿とレポートを比較

freeeとマネーフォワードクラウドの帳票類とレポート

ケイリー・オッジ

2大クラウド会計ソフトのfreeeとマネーフォワードクラウドの帳票とレポートを比較してみます。

freeeとマネーフォワードクラウドについてはそれぞれ記事を書いてますので気になる方はぜひご覧ください。

会計freeefreeeのスペック一覧と使ってわかった特徴と改善希望点 マネーフォワードクラウドマネーフォワードクラウド会計・確定申告のスペック一覧と特徴と改善希望点

それぞれのクラウド会計ソフトで出せる帳票類とレポート

まずはfreeeとマネーフォワードクラウドで出せる帳票とレポートの一覧を見てみましょう。

freeeの帳票とレポート
  • 売掛レポート
  • 買掛レポート
  • 収益レポート
  • 費用レポート
  • 損益レポート
  • 現預金レポート
  • 資金繰りレポート
  • 集計表
  • 月次推移
  • 仕訳帳
  • 日次残高推移
  • 試算表
  • 総勘定元帳
マネーフォワードクラウドの帳票とレポート
  • 仕訳表
  • 現預金出納帳
  • 総勘定元帳
  • 補助元帳
  • 残高試算表
  • 推移表
  • 部門別集計表
  • 前期比較
  • 帳簿管理
  • キャッシュフローレポート
  • 収益レポート
  • 費用レポート
  • 得意先レポート
  • 仕入先レポート
  • 財務指標
  • 外部サービス

だいたい同じような帳票が出せます。
この中から私がよく使う帳票類を詳しく説明します。

仕訳帳

freeeとマネーフォワードクラウドの仕訳帳

仕訳帳 左freee 右マネーフォワードクラウド クリックで拡大

仕訳帳はすべての仕訳の記録であり他の全ての帳票類の元となるものです。

会計ソフトを使っているとどんな帳簿を使っているのか意識しないのでわかりにくいのですが、もし手書きで経理をするなら、総勘定元帳と合わせて必須な帳簿です。

クラウド会計ソフトで「自動で仕訳」や「手動で仕訳」で登録した取引は、すべてこの仕訳帳に記帳されます。

クラウド会計に限らず会計ソフトは仕訳帳のデータをもとに各種帳票類(残高試算表やキャッシュフローのグラフ)を自動で作成しています

比べてみるとfreeeは税区分や登録日が表示されています。一方マネーフォワードクラウドはスッキリしていて見やすいです。

freeeの登録日がわかるのは良いですね。マネーフォワードでは登録日はわからないようになっていますが、登録日が付かない方が都合が良い人もいるのかもしれませんね

月次推移

月次推移

月次推移 左freee 右マネーフォワードクラウド クリックで拡大

1ヶ月毎の数字の推移が確認できる表です。個人的には一番使う頻度が高い表です。
頻繁に使う理由は単月の損益を確認したいからです。

両者とも損益計算書と貸借対照表が見られるのですが、月次推移ページを開いたときにfreeeは損益計算書マネーフォワードは貸借対照表が表示されます。

私の用途だと最初に損益計算書が表示されるfreeeの方が合っています。

残高試算表

freeeとマネーフォワードクラウドの試算表

試算表 左freee 右マネーフォワードクラウド クリックで拡大

決算書の貸借対照表(BS)、損益計算書(P/L)と同等の内容の表です。

残高試算表は、結果の数字だけではなく今期の取引の動きもわかるため様々なところで重宝されます。

銀行が会社の状態を知るために見たがるのは、決算書ではなく残高試算表であることが多いです。

試算表にも貸借対照表と損益計算書があります。

  • 貸借対照表 前期までの会社の資産状況と今期の資産の動きがわかる表
  • 損益計算書 今期の損益の動きがわかる表

残高試算表は、期間を選択できるので1カ月間の試算表も出せます。

freeeは前期以前の試算表もすぐに見られる

さらにfreeeは期を跨いで試算表を出せます

マネーフォワードクラウドの期の切り替え

マネーフォワードクラウドでも前期以前の残高試算表は出せるのですが、画面上部で期を切り替えないといけません。切り替えると初期画面に戻ってしまうので、また残高試算表のページまで戻ってこないといけません。

キャッシュフローレポート・資金繰り表

資金繰り表

資金繰り表 左freee 右マネーフォワードクラウド クリックで拡大

資金繰り表です。
企業は決算書の数字が黒字でも現金がなくなれば倒産してしまいます。いわゆる黒字倒産というやつです。

という訳でキャッシュフローレポートは大事なものです。

freeeもマネーフォワードクラウドも現金の入が青、出が赤、緑の線グラフが残高です。グリーンの線がマイナスになるとゲームオーバーです。

そうならないように売上を上げて現金を確保、借り入れをして現金を確保等々…現金を切らさないように経営していきましょう。

黒字倒産の実際

現金がなくなったら倒産」と書きましたし実際よく言われていることなのですが、これは厳密に言うとちょっと違います。

厳密に言うと「現金が底をつく」→「振り出した手形が決済できない(不渡り)」→「不渡りを2回出すと銀行取引停止(法律で決まっている)」という訳で倒産となるわけです。

最近、私の業界(IT業界)だと手形決済なんて見かけることがありませんので、手形の不渡りの話なんて聞きません。

もし仕事をしているのに現金が少し足りないという状況になってしまったら請求書の買取サービスを使って繋ぐ方法もあります。

そんな非常事態のためにも今のうちにフリーナンスのアカウントを開設しておくのをおすすめします

フリーナンスに登録して損は無い!あんしん補償と即日払いはフリーランスにとって鬼に金棒

決算書

決算書

決算書 左freee 右マネーフォワードクラウド クリックで拡大

freeeの決算書は独特な形式です。一方、マネーフォワードクラウドの決算書はよく見慣れた形式です。

決算は税理士に丸投げなので、私自身ほとんどこのページは使いません。数字を見たい時は残高試算表か月次推移を見ます。

ケイリー・オッジ

クラウド会計ソフトの帳票類は数字の羅列なので苦手な人はいるかもしれませんが、会計・経理は結局数字なので見慣れておくと今後のためにもいいですよ。