フリーナンスに登録して損は無い!あんしん補償と即日払いはフリーランスにとって鬼に金棒

東証一部上場のGMOインターネットグループのGMOクリエイターズネットワーク株式会社がFREENANCE(フリーナンス)というサービスを2018年10月にスタートしました。

フリーナンスについて詳しくは公式サイトをご確認いただければと思いますが、私が特に凄い!と思った2点について深く掘り下げたいと思います。

FREENANCE(フリーナンス)公式サイト

現代の割引手形!即日払いはフリーランスの救世主

“現代の”と言いましたが割引手形は今でもありますね。
ただ、フリーランスで手形商売してる方もそれほどいないと思ってそう表現しました。

割引手形とは?

まず割引手形について簡単に説明します。

代金の支払い方法のひとつに約束手形というものがあります。
これは「○月X日に〜円を払う」という約束をするものです。

約束手形を受け取った人は期日が来たら銀行に持っていって換金します。

受け取った人に現金の余裕があれば期日まで待って換金すればいいわけですが、キャッシュフローの都合等ですぐに現金が必要になった場合、約束手形を手数料を払って銀行に買い取ってもらいます。その行為を手形の割引といいます。

手数料や金利は約束手形の信用力によって変わります。

私の前職での経験上の話になりますが、三井物産や新日鉄などの優良企業が振り出した手形は安い手数料で割り引いてもらえましたし、名の知られていない零細企業の手形は手数料が高かったり割り引いてもらえませんでした。

ちなみに約束手形は現金と同等のものなので、そのまま他社への支払いに使えたりもします。これを手形の裏書、裏書手形といいます。

それほど手形が信用されている理由は、「換金できない事態が2回あると法的に銀行取引が停止されて事実上倒産する」からです。換金できないことを不渡りといいます。
「あの会社、不渡りだしたらしい」など言葉だけはよく聞きますよね。

話をフリーナンスにもどしましょう。

フリーナンスの即日払いはまさに手形の割引に似ているなといった印象です。フリーナンスの場合は請求書を買い取ってくれる形になります。

請求書の買取のことを売掛債権の買取といいます。

フリーナンスは金貸し(金融業者)ではない

「なるほど!フリーナンスは請求書を担保にしてお金が借りられるのか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。

フリーナンスは請求書を買い取ってくれるのです。
フリーナンスは請求書を買い取ったら、請求書に記載の期日まで待って取引先から入金されたお金を得ます。

なので即日払いにかかる費用は金利ではなく手数料なのです。

これの何が凄いかと言うと、あなたが即日払いを利用した後に、取引先が倒産して、フリーナンスが請求書に記載されたお金を得られなかったとしても、あなたが即日払いで得たお金を返す必要はないということです。

リスクはフリーナンスが背負ってくれるのです。
FAQにも明記されています。

Q. 即日払いの利用後に、取引先が倒産した場合はどうなりますか?

A. 即日払いの申し込み後に当社にて審査の上で、倒産リスクも鑑みた手数料で債権を買い取ります。したがって、取引先が倒産した場合にも、即日払いの金額の返還を求めることはありません。

お金の流れを図解

3月末締めの10万円の請求書を取引先に送ったという例で図解します。
請求書にはフリーナンスで作った銀行口座を記載しましょう。これは必須条件です。

即日払いを利用しない場合

即日払いの利用しない場合のお金の流れ

期日になったら取引先は請求書に記載のフリーナンスの口座に代金を振り込みます。

その後、フリーナンスが週1回の振込日に登録した銀行口座(普段使っているフリーナンスに登録した銀行口座)に振り込みます。振込手数料は無料(フリーナンスが負担)です。

振込日が週に1回なので請求書の期日より数日遅くなることもありますが、与信ランクがアップするので、即日払いを利用しなくてもフリーナンスを通すメリットはあります。

即日払いを利用する場合(手数料3%で計算)

即日払いを利用する場合のお金の流れ

月初に請求書を取引先に送付したらフリーナンスにも送りましょう。管理画面から簡単に送れます。

手数料が引かれた額が口座に入金されます。

期日が来たらに取引先は請求書に記載の振込先(フリーナンスの口座)に入金します。

取引先には即日払いを利用していることはバレない

取引先から見たら振込先はいつもとかわらないので、あなたが即日払いを利用したか取引先にはわかりません

フリーナンスが倒産した場合、お金は大丈夫なのか?

週1回の振込日前にフリーナンス(GMOクリエイターズネットワーク株式会社)が倒産したらどうなるのか?

私が最初に心配したことはこれでした。でも大丈夫です。

振込専用口座口座への振込金は、フリーナンスの事業口座とは分別管理されていて、この振込金を別の事業の資金として利用することはありません。

また、振込金のうち収納代行にあたる部分については、金融機関と信託保全契約を締結しており、GMOクリエイターズネットワーク株式会社が倒産した場合にも保護されるようです。

自分のため&取引先への安心材料になる「あんしん補償」

私がフリーナンスの特に凄いと思った点、2つ目は「あんしん補償」です。

あんしん補償は、業務中の事故や納品物の欠陥が原因の事故の補償が受けられます。
補償額は最高5000万円です。

それだけではなく、情報漏洩や著作権絡みなどフリーランス特有の事故の補償(こちらは最高500万円)が受けられます。

フリーランスは会社員の様に守ってくれる組織がありませんので、これはともて嬉しい制度です。

あんしん補償は取引先にもメリットしかない

また、あんしん補償は取引先にとっても安心材料になります。

フリーナンスあんしん補償の概要がPDFファイルに記載されているので、どういったケースが補償されて、逆に補償できないケースも明確に決っているので取引先との契約の際には説明するとよいです。

口座の名義が「自分の名前/GMOCN」となり相手にフリーナンスを使っていることが証明できます。

最高5000万円など手厚すぎる補償ですが運営会社として実際にそんな補償ができるのだろうか?と思いましたが、保険については損保ジャパン日本興亜が引受しているとのことですので安心ですね。

反社会的組織でないことを証明できる

加入時に反社チェックもされるので「フリーナンス利用者=反社ではない」ことをアピールできます。

昨今、銀行口座開設など様々な契約の場面で「反社会的組織と取引がいないか?」のチェックが厳しくなっていております。

取引先も同様に「これから取引を開始するフリーランスが反社会的組織ではないか?」と不安に思うことでしょう。

そんな時に信用の証として利用できるのがフリーナンスのアカウントです。
あなたが取引先に送付する請求書の振込先が「あなたの氏名/GMOCN」になるので、フリーナンス利用者であることが取引先に証明できます

実際にアカウントを開設してみました

フリーナンスの登録は簡単で、申込みからわずか5日で口座開設が完了しました。

私は今のところ即日払いサービスの利用予定はありませんが、万が一の時のための信用作りとしてフリーナンスを利用したいと思って口座開設をしました。

また、即日払いを利用しなくても「あんしん補償」に加入しておくことで、自動的に保険に入れるのも魅力に感じたのでアカウントを作成しました。

フリーナンスの登録方法

まずはメールアドレスの入力。
メールアドレス以外、FacebookやGoogleのアカウントでもフリーナンスのアカウントは作れます。私はメールアドレスで作りました。

メールアドレスを使って登録

メールアドレスを入力したらすぐにメールを確認します。

URLの有効期限は5分だけ

メールに記載のURLの有効期限は5分なのですぐにクリックして登録を進めます。

次にパスワードを設定します。

パスワードを設定する

お金を扱うサービスなので堅牢なパスワードを設定しましょう。最低でも「強度:強」になるようにパスワードを設定します。

次に電話番号を設定します。これは2段階認証で使いますのでSMSが使える番号を登録しましょう。

以前は口座開設の際に電話インタビューがあったようですが、現在はありません。少なくとも私はありませんでした。

電話番号を入力するとすぐにSMSに認証コードが届きますので、それを入力します。

SMSにワンタイムパスワードを入力する

これで電話番号の設定は終わりです。

次にあなた自身の情報を入力します。
氏名、住所、業種、業歴、請求書1枚の平均請求額、月間売上など入力します。

私の場合、基本的に請求書をやり取りする仕事ではなく、毎月1枚しか請求書を発行してないのでその金額を記載しました。

また、月の売上についても会社の実際の売上額ではなく請求書を発行するものだけを記載しました。

つまり、売上が少なくてもフリーナンスは利用できます

次に自分が使っている銀行口座を登録します。

銀行口座を登録する

フリーナンスからの振込先になる口座です。普段使っている仕事用の銀行口座を登録しましょう。

同時にフリーナンスの口座名義もここで決めます
私は自動的に付けられる「氏名/GMOCN」でいいと思ってそのままです。

自営業で屋号を使っている方はここで修正しましょう。

口座名の最後の「/GMOCN」は消せません。
前述したようにこれは「あんしん補償」と「反社組織ではない証明」にもなるので取引先に聞かれたらその旨を説明すると良い印象を与えられます

次に公的身分証明書の登録です。

運転免許証をスキャンして登録

私は運転免許証を表裏スキャンして登録しました。

画像をアップロードしたら申込み内容の確認画面です。
入力した内容を確認して問題がなければ画面最下部の「この内容で申し込む」をクリックしましょう。

申込み完了

これで申し込みは完了です。

その後審査が開始されておおよそ2週間程度でサービスが利用できるようになります。

申込み後5日でハガキが届いた

フリーナンスから届いたハガキ

「2週間」と書いてありますが、私の場合は3月27日に申し込みをして4月1日に審査完了のハガキが届きました

フリーナンスにログインしてハガキに記載されている本人確認コードを入力すると口座開設が完了します。

ハガキのコードを入力

フリーナンスにログインするとこのような画面になります。

フリーナンスの管理画面

あんしん補償はアカウント作成の翌月15日から適用されるようです。

取引先に伝える銀行口座はGMOあおぞらネット銀行になります。

即日払い可能額は最初は10万円で手数料は10%です。これはフリーナンスの口座を使って与信スコアを上げれば、金額の上限は上がり手数料は下がっていくのでしょう。

フリーナンスまとめ

フリーナンスでは新たに銀行口座を作ることになりますが、口座維持手数料も自分の口座への振込手数料も無料です。

あんしん補償も無料で加入できます。利用料がかかるとすれば即日払いの手数料のみです。

あんしん補償が適用されるまでに半月〜1.5ヶ月かかりますし、普段から与信スコアをアップさせるために、アカウントの作成だけは今すぐしておきましょう。

FREENANCE(フリーナンス)公式サイト